粒高ラバーとはラバー表面に長い粒状が並んでいてボールの回転を自由自在に操ることが出来るラバーです。
今や卓球で粒高ラバーを使用する人の割合は少なく、とても希少な存在となっておりますが、逆を言えばそれだけ粒高ラバーに対応できる人も少ないため、経験上うまく使いこなせば試合で通用することが多いとも言えます。
今だからこそ使いたい元卓球専門店スタッフが選ぶ、2024年最新版粒高ラバーの魅力とおすすめをご紹介します。
ボールの回転を変幻自在に操る粒高ラバーの魅力とおすすめ商品をまとめました。
是非ご参考ください。
2024年最新版!おすすめの粒高ラバー10選
粒高ラバーの中でも攻撃が出来たりカットマン向けや前陣向けなど裏ソフトラバーに負けないくらい多くのバリエーションがありますが、ここでは2024年度までの売上や性能など総合的に評価したおすすめの粒高ラバーを10枚ご紹介します。
CURL P1V (VICTAS)
厚さ:OX(1枚ラバー)/0.5/1.0/1.5
色:赤/黒
粒高ラバーと言ったら真っ先に挙げられるであろうVICTASのCURLシリーズ。
その中でも最も回転の変化量が多く、カットが切れやすい特徴があります。
また粒高ラバーのツッツキは切りにくく難しい技術が求められますが、CURL P1Vは粒が柔らかいため打球時に粒が倒れやすくなり、切れたツッツキが打てるようになります。
変化に特化した守備型のラバーで、とても扱いやすくカットやショート・ブロックどちらも対応出来ます。
迷ったらこのラバーを選べば間違いないでしょう。
ツイスター (アームストロング)
厚さ:超軽極薄 / 超極薄 / 極薄 / 薄 / 中
色:赤/黒
粒高ラバーには細かい規定があり、その中の粒の形状比率が規定ギリギリに収まった細長い粒形状と粒の柔らかさが特徴です。
その粒形状と柔らかさによって球持ちが良くとても扱いやすくなり、どの技術においても安定して打つことが出来ます。
フェイントロング3 (バタフライ)
厚さ:ウス / ゴクウス
色:赤/黒
変化量・回転量・安定性の3拍子が高い次元で揃ったバタフライのロングセラー粒高ラバー。
「フェイントロング2」と比較して粒形状が太く長くなり、ラバー硬度が硬いことで変化量と回転量が大幅に向上しております。
ぶち切れカットを求める方はフェイントロング3をお勧めします。
イリウスB (バタフライ)
厚さ:ウス / ゴクウス / (超ゴクウス)
色:赤/黒
同じくバタフライからで超ゴクウスだけパッケージと価格が異なりますので要注意。
カット用に設計されたイリウスSに対し、イリウスBは前陣でブロックを主体に設計されております。
ラバー硬度が非常に硬く相手の強烈なドライブやスマッシュにも対応できるプロ仕様となっております。
ウォーレスト (ニッタク)
厚さ:極薄 / 薄 / (OX(1枚ラバー))
色:赤/黒
初心者からでも使えるほど扱いやすく、変化量の多い性能と安定性が大きな特徴です。
特に粒表面で当てた時と粒を倒して打った時の変化幅はかなり違いますので、意図的に切れた球とナックルボールが容易に打ち分けることが出来ます。
カットマンラバーとしておすすめです。
グラスディーテックス (ティバー)
厚さ:OX(1枚ラバー) / 0.5 / 0.9 / 1.2 / 1.6
色:赤 / 黒 / グリーン
粒高ラバーにしては珍しくテンション技術を取り入れたラバー。
それによって生まれる弾性力と倒された粒が元も位置に戻ろうとする復元力が強化され、従来の粒高ラバーよりスピードと変化量が多くなった性能を持ちます。
粒高で攻撃的な卓球を可能にした全く新しいラバーです。
ファントム0012∞ (ヤサカ)
厚さ:OX(1枚ラバー)
色:赤/黒
ヤサカのファントムシリーズで最も変化量に富んでおり、癖がなく全体的なバランスの取れた扱いやすいラバーです。
スポンジのない1枚ラバーのため、ラケットによる影響が顕著に出ます。
プッシュやカットなど、攻守のいろんな技術が通用するラバーなのでラケットによって戦い方が決まります。
バーティカル20 (スティガ)
厚さ:特薄 / 薄 / 中 / (OX)
色:赤/黒
「バーティカル20」の1番の特徴は何と言っても安定感の高さがズバ抜けております。
スポンジ硬度が非常に柔らかく球持ちが良いため、コントロール性能や回転量に優れております。
また粒が硬いことでツッツキなどの技術でボールが浮きにくく、鋭い軌道で相手コートに収まりやすくなっております。
デスペラード (JUIC)
厚さ:OX(1枚ラバー) / 0.6 / 1.0
色:赤/黒
粒高ラバーで有名なJUICの中の1ブランド「ドクトル・ノイバウアー」
デスペラードの特徴は変化量の多さと軌道が低弾道であるところです。
またブロック時には台上で2バウンドするほどビタ止めが可能で、使いこなすことが出来れば相手にとってかなり脅威となる1枚です。
オールラウンドプレミアム2 (JUIC)
厚さ:OX(1枚ラバー) / 0.6 / 1.0 / 1.3
色:赤/黒
同じくJUIC(ドクトル・ノイバウアー)からの紹介で、こちらはより攻撃的なラバーとなっております。
安定感があり質の高いミート打ち(フラット打ち)が打ちやすく、攻守の万能性が高い次元で完成されています。
粒高ラバーの魅力
ここで粒高ラバーのメリットとデメリットを簡潔にまとめてみました。
メリット | デメリット |
---|---|
相手ボールの威力を抑えられる | 扱いが難しく時間を要する |
変化を加えられる | 攻撃に向かない |
まずメリットについてですが、粒高ラバーの魅力・特徴とも言える点で相手ボールの威力を抑えて返球し、複雑な回転変化を加えることで相手を翻弄できるところにあります。
相手の上回転ドライブをブロックして威力を抑えて下回転に変化させたり、ツッツキを起こしてナックルや上回転に変化させるなど戦術バリエーションにも富んでおります。
また粒高ラバーのユーザーはあまり多くないことから粒高に慣れてない選手も多く、上手くハマれば初心者でも格上の相手に勝てることも少なくありません。
粒高ラバーを上手く使いこなす人は一方的な試合展開になることもしばしば!
一方のデメリットは粒高ラバーの扱いに時間を要することで、粒高ラバーを慣れるには技術以外にボールタッチや粒の倒し方など感覚的な部分を養う必要があります。
感覚的な部分は練習の数を熟さない限り一朝一夕で身につくことが出来ませんので、慣れるまでにはたくさんボールを打つことが大事です。
また先ほど述べた通り粒高ラバーユーザーが少ないことから打ち方を教わる人がいない環境に陥りやすいこともあります。
そのため正しい打ち方が分からずに粒高ラバーが使えず終わってしまう可能性もあります。
今でこそユーチューブなどの動画で打ち方などを学ぶ機会がありますが、自分の打ち方が合ってるか確認が出来ないためノウハウだけ学んでも、打ち方に変な癖がついて余計な力みや動きをしてしまうことが多いです。
そしてもう一つが攻撃に向かないところで、ドライブやスマッシュを粒高ラバーで打つには難しいという点です。
これは粒高ラバーのメリットである弾みを抑える性能の反面となる形であります。
粒高でスマッシュやドライブは出来ないこともないのですが、ボテボテのボールとなってしまうため返球されるリスクが十分にあります。
相手ボールの威力を抑えつつ、リズム・戦術を乱すことを重視し相手が崩れたところで粒高ではないラバーに反転して決めにいくスタイルが1番望ましいですね。
まとめ(粒高ラバーおすすめ10選は如何でしたでしょうか)
総合的な評価から10枚選ばせていただきました。
戦術によっておすすめしたいラバーはまだまだありますが、それは次の機会にてご紹介させていただきます。
今では粒高でドライブやスマッシュが打てるラバーも出てきて粒高の可能性がどんどん広がっています。
粒高ラバーに興味が湧いた方は是非参考にしてください。
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